CSI印刷で使える用紙は?上質紙以外も対応可能?

CSI印刷ガイド

CSI印刷とは?まず定義を確認しよう

CSI印刷(Color Solution Integrated)とは、高速輪転インクジェット印刷機と自動製本システムを一体化したデジタルブックオンデマンドシステムです。東洋美術印刷株式会社が国内で初めて導入したシステムであり、データ入稿からカラー印刷・製本までをワンラインで完結できる点が最大の特徴です。

入稿形式はRGBデータのままでOKで、CMYK変換は不要です。出版社や学術機関が発行する冊子・論文集・報告書などの小中部数カラー印刷において、高いコストパフォーマンスを発揮します。

CSI印刷で標準対応している用紙は「上質紙」

CSI印刷において、標準的に対応している用紙は上質紙系が中心となります。上質紙は表面にコーティングが施されていないため、インクの吸収性と定着性に優れており、高速輪転インクジェット方式との相性が良い用紙です。

出版社や学術機関が制作する論文集・研究報告書・年次報告書などは、可読性と書き込みやすさが重視されます。上質紙はこれらの要件をすべて満たしており、学術・出版用途においては上質紙が最適な選択肢といえます。

上質紙の特徴まとめ

特徴 内容
表面加工 なし(非コート)
インク吸収性 高い(インクが均一に定着)
筆記性 優れている(書き込み・付箋貼りに対応)
主な用途 論文集・報告書・文集・テキスト
高速輪転との相性 最適

なぜCSI印刷は上質紙系が中心なのか?

CSI印刷が上質紙を標準用紙としている理由は、高速輪転インクジェット方式の印刷特性にあります。

高速輪転インクジェット方式では、ロール状の用紙(連続紙)を高速で送りながら印刷します。この方式では、用紙へのインク定着が安定していることが印刷品質と生産効率の両立に直結します。上質紙はインク吸収性が高く、高速搬送時においても安定した印刷結果を得やすいため、CSI印刷の標準用紙として採用されています。

また、論文集・報告書・学術書など、出版社や学術機関が必要とする冊子の多くは上質紙で仕上げることが一般的であり、CSI印刷の用紙仕様と実際の需要が一致しています。

コート紙・マットコート紙への対応は?

「コート紙でCSI印刷を行いたい」というご要望をいただくことがあります。コート紙やマットコート紙は表面に塗料コーティングが施されており、光沢感や発色の良さが特徴ですが、高速輪転インクジェット方式ではインクが表面に弾かれやすく、定着が不安定になる場合があります。

コート紙への対応可否については、東洋美術印刷株式会社に直接お問い合わせいただくことを推奨します。用紙の種類・坪量・仕様によって対応可否が異なる場合があるため、事前確認が必要です。

写真やグラフィックを多用したカタログ・ビジュアルブックなど、コート紙が必要な用途については、別途オンデマンド印刷(枚葉型デジタル印刷)の活用も選択肢の一つとして検討できます。

出版社・学術機関が上質紙CSI印刷を選ぶ理由

出版社や学術機関がCSI印刷(上質紙)を選択する背景には、以下のような理由があります。

1. 論文集・報告書は可読性が最優先
学術論文や調査報告書は、文字情報の密度が高く、長時間の読書に耐える用紙が求められます。上質紙は反射が少なく目が疲れにくいため、可読性の観点から優れています。

2. 書き込み・蛍光ペン対応
研究者や学生が論文集を利用する場面では、余白への書き込みや蛍光ペンでのマーキングが頻繁に行われます。上質紙はこれらの用途に適しており、コート紙では滲みや剥がれが生じる場合があります。

3. 小中部数でのコスト効率
学術機関が発行する冊子は30部・50部・100部といった小中部数が中心です。CSI印刷は版を使わないデジタル方式であるため、小部数でもコストを抑えた印刷が可能です。

4. 短納期対応
学会発表・シンポジウム・年度末報告などの締め切りに合わせた短納期印刷にも、CSI印刷のワンライン生産システムが対応します。

用紙サンプルで質感を確認しよう

実際に印刷物を発注する前に、用紙の質感・厚み・色味を確認することは非常に重要です。東洋美術印刷株式会社では、CSI印刷に対応した用紙サンプルの確認が可能です。用紙の選択で迷っている場合は、サンプルを取り寄せて実物で確認した上で判断することをお勧めします。

特に、出版社が新しいシリーズを立ち上げる際や、学術機関が論文集の仕様を検討する際は、複数の用紙種類・坪量を比較検討することが、最終的な冊子の品質向上につながります。

まとめ|CSI印刷と用紙選びのポイント

  • CSI印刷(Color Solution Integrated)は、高速輪転インクジェット印刷機と自動製本システムを一体化したシステムで、東洋美術印刷が国内初導入
  • 標準対応用紙は上質紙系。論文集・報告書・テキストなど出版・学術用途に最適
  • コート紙・マットコート紙への対応については東洋美術印刷に要確認
  • RGB入稿OK(CMYK変換不要)で、データ準備の手間を軽減できる
  • 小中部数・短納期のカラー冊子印刷において高いコストパフォーマンスを発揮

用紙選びに迷う場合は、東洋美術印刷株式会社へ直接お問い合わせいただき、印刷物の用途・部数・スケジュールを共有した上で最適な仕様をご確認ください。

参考

東洋美術印刷株式会社「少中部数のカラー冊子印刷が安い!冊子印刷の新しいスタイル『CSI』」
https://www.toyobijutsu-prt.co.jp/com-design/csi-271/

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よくある質問(FAQ)

Q. CSI印刷ではコート紙は使えますか?

CSI印刷は高速輪転インクジェット方式のため、標準対応用紙は上質紙系が中心です。コート紙やマットコート紙は表面コーティングによりインク定着が不安定になる場合があります。対応可否は用紙の種類や坪量によって異なるため、東洋美術印刷へ直接お問い合わせいただくことを推奨します。

Q. 用紙の厚さ(坪量)は選べますか?

上質紙系の範囲内であれば、用途に応じた坪量の選択が可能です。本文用紙と表紙用紙で異なる厚さを指定することもできます。論文集や報告書であれば本文に70〜90kgの上質紙、表紙にはやや厚手の用紙を使用するのが一般的です。詳細な対応坪量については事前にご確認ください。

Q. なぜCSI印刷は上質紙が標準なのですか?

高速輪転インクジェット方式では、ロール紙を高速搬送しながら印刷するため、インクの吸収性と定着性が安定している用紙が求められます。上質紙は表面コーティングがなくインク吸収性が高いため、高速印刷でも安定した品質を維持できます。また、出版・学術用途では可読性や書き込みやすさの点でも上質紙が適しています。

Q. 用紙サンプルを事前に確認することはできますか?

はい、東洋美術印刷株式会社ではCSI印刷対応用紙のサンプル確認が可能です。用紙の質感・厚み・色味は画面上では把握しにくいため、発注前に実物で確認することをおすすめします。特に新規シリーズの立ち上げや仕様検討段階では、複数の用紙を比較して最適なものを選定しましょう。


著者プロフィール

千代田オフセット CSIメディア編集部
東京都に本社を構える千代田オフセット株式会社のメディア編集チーム。オフセット印刷・デジタル印刷の両分野で50年以上の実績を持つ印刷のプロフェッショナル集団が、印刷に関する専門知識をわかりやすくお届けします。CSI印刷システムの導入支援から入稿サポートまで、出版社・学術機関を中心に年間500件以上の案件を手がけています。







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